
パーマメカニズム・仕組み【3つの基本】強さと化学反応の関係性・物理と薬剤反応「美容師初心者向け」
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こんにちは!masakiです。
今回は完全初心者むけ「パーマの基本」についてお話していきます。
理美容師さんだけではなく一般の方にもパーマの種類や現在のパーマとは何か?
これらを知ってもらうためのパーマの基本の”キ”から紹介して、マニアックな部分までを紹介していく、サイト(YouTube)になっております。
パーマをもう一度整理してベーシックパーマを覚えたい方は、是非「ブックマーク」「チャンネル登録」よろしくお願いします。
- パーマは大きく分けて3種類
- パーマにおける化学的反応・物理的反応とは?
- パーマにおけるクリープと応力緩和とは?
パーマは大きく分けると3種類しかないんですね。
で薬剤的反応と物理的反応とは?ってところですね。この辺はやっている人なら分かってしまう内容かと思いますが、完全初心者向けですので一応紹介していきます。
で、パーマを覚えていくに当たって避けては通れない「クリープと応力緩和」です。
この言葉は絶対に聞いていると思いますし、何かと揉める内容なんでここいらで覚えておきましょう。
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ではでは、やっていきます。
パーマは大きく分けて3種類

◎ コールドパーマ
薬剤の化学反応のみでウェーブを形成する、加温・乾燥を伴わないシンプルなパーマ。
◎ エアウェーブ
薬剤反応に加えて、施術の前半〜中盤で約55℃の温風を当てて髪を乾かしながら形を定着させるタイプのパーマ。
◎ デジタルパーマ
薬剤反応+中程度〜高温での乾燥工程を組み合わせ、よりしっかりとしたカール形成を狙うパーマ技法。
世の中には、本当にたくさんの種類のパーマがあります。
メーカーが独自に開発したものや、美容室が好みに合わせて名付けたもの、
「ダメージレス」や「髪にやさしい」といった表現を使っているものなど、実にさまざまです。
こうしたネーミングには、もちろんマーケティング的な要素もありますが、
それはそれで自然な流れだと思います。
ですので、「それってどうなの?」と否定するよりも、
上手に受け止めていくことが大事かもしれませんね。
ただ。。。
どんな薬を使おうが 処理剤や栄養成分を使ったり、ものすごくカッコイイ機械や道具が発表されようがパーマの種類としてはこの3種類しかない!
- コールドパーマ
- エアウェーブ
- デジタルパーマ
まずは、ここを理解しておきましょう。
パーマにおける化学的反応・物理的反応とは?

次に理解しておきたいのは・・・
パーマにおける 「薬剤的アプローチ」 と 「物理的アプローチ」
美容学校でも習ったパーマの基礎
続いて、2剤で 切断されたSS結合を再結合させ、髪の形を固定します。

パーマ液の還元剤と酸化剤の化学反応ってことですね。
これをここから紹介するパーマ理論では「薬剤反応」でかけるパーマと定義します。
コールドパーマは、この薬剤のパワーだけでかけるという事。
そして物理的反応とはデジタルパーマやエアウェーブなどで出てくる乾燥とか加温に当たるモノです。

■ 化学的反応
薬剤を使って髪の内部構造に働きかけてかけるパーマ方法
■ 物理的反応
熱や乾燥の力を使って、髪の形を変えるパーマ方法
具体的にパーマでの物理的反応とは何か???
ここから物理的反応をもっと詳しく説明します。
物理的反応のキーポイント!!!
この定義で大切なのは薬剤反応がストップしていること・・・

覚えてほしいポイント。
この根本的な定義を覚えておきましょう。
乾くと薬剤反応もストップするしpHも関係ない。
だから薬剤の力ではなく物理的なパワーによってパーマがかかります。
そしてこの薬剤反応は、
止まっていたり、
止まりかけている時に
加えられる加温も物理的パワーの大切な要因になります。
なので、「エアウェーブ」とか「デジタルパーマ」「縮毛矯正」は物理的反応を利用してかけているパーマってことですね。

乾燥と加温 によるアプローチです。
パーマにおける 物理的反応でかけるパーマは、薬剤反応を促進するためのものではないという点がポイントです。
今日はここのとこだけでもしっかり理解してくれたら十分です。
薬剤的反応と物理的反応の違いは理解しましたね!?
んで
物理的反応は乾燥と加温・・・ここまでは大丈夫ですよね!?
現在の3つのパーマ
◎ コールドパーマ
薬剤の化学反応のみでウェーブを形成する、加温・乾燥を伴わないシンプルなパーマ。
◎ エアウェーブ
薬剤反応に加えて、施術の前半〜中盤で約55℃の温風を当てて髪を乾かしながら形を定着させるタイプのパーマ。
◎ デジタルパーマ
薬剤反応+中程度〜高温での乾燥工程を組み合わせ、よりしっかりとしたカール形成を狙うパーマ技法。

ちなみに、クリープパーマは 薬剤的なパワーなのでコールドパーマに属します。
コールドパーマは、基本的に薬剤的反応なので今日のところはあえて説明は省きます。
ここからは「物理的反応」をより詳しく解説していきます。
乾燥と加温が物理的反応でかけるパーマですが、現在使われてるパーマは3つです。
- 応力緩和
- 中温乾燥
- 高温乾燥

まずは薬剤的反応を加える前に乾燥させる応力緩和。
そして薬剤的パワーを加えた後で行うものが2種類
中温で乾燥させる(エアウェーブ)
高温で乾燥させる(デジタルパーマ)
で、応力緩和なんですが・・・この応力緩和という物理的反応はパーマ剤をつける前にするものになるので当然天然100%物理的反応のみ。
しかもかなりの物理的反応があるので薬剤の強さや放置時間をかなり少なくできるというメリットがあります。
↓↓↓↓↓↓
薬剤的なヘアダメージが軽減できるってことです。
あとは、物理的反応が大きいので、従来のパーマより太いロッドでしっかりとかかる!っていうメリットもある。
パーマにおけるクリープと応力緩和とは?

ここで「応力緩和」とは?え?なに?って思っている方に、少し応力緩和につても紹介しておきます。
なのでクリープについても紹介しましょう。
クリープと応力緩和について。。。
物体に一定の外力を与えることによって、
ひずみ(変形)がゆっくり進行する現象のことをいいます。
物体に一定のひずみを与えることによって生じた
内部の応力が時間とともに低下していく過程のことをいいます。
簡単にいうとクリープは ズレていってること・・・
応力緩和はズレたものが馴染むって感じですね。
では、ここから小学生でもわかる内容でクリープと応力緩和を説明します。

まずパーマでのクリープ現象ってやつですが、下の図を参考に。。。ロッドに巻いていくと、髪の毛が丸い形状になる。
そうすると中身のタンパク質にはどのような力が加わるのか?
↓↓↓↓↓↓↓

黄色い線で示したように丸くなった髪の毛の外側は引っ張られた感じに力が加わります。
逆に内側(図の下の黄色い部分)は内側に押し込められるような力が加わる。。。
ほんとはこんなじゃないらしいですが、ww(笑)
もっと解りやすくタンパク質の状態を図で書いてみました。
↓↓↓↓↓↓↓↓

外側のタンパク質は引っ張られ、広がって行くイメージ。(上の図)
内側のタンパク質は圧縮される感じで詰まっていくイメージ。(下の図)
これがいままでのクリープの概念です。
このタンパク質のズレを利用して従来のコールドパーマの概念を覆すようなウェーブ効率を獲得するってわけです。
今までより 大きなロッドで、大きなカールが同じような薬の反応で出来るようになる訳ってことです 。
これがクリープパーマです。
ここから応力緩和について。。。
小学生でもわかるレベルなので外側のタンパク質ちゃんだけで考えていきましょう。
ロッドに巻かれた髪の毛くん。
その外側付近にいるタンパク質ちゃんは、「ぐわぁ〜 と引っ張られちゃう(クリープ)」
↓

痛い、いててぇ〜〜!
たんぱく質ちゃんは 大泣きである。。。
痛いよ〜〜〜 助けてよ〜〜
これが 応力ストレスです。
そして・・・
そのままロッドに巻きつけたままにしておくと・・・

あれ、あれ???
痛く無くなってきた。。。
そうなんです。
たんぱく質ちゃんは 慣れてきたんですね。。
もしかして、わたしは元々ここにいたのかしら?
っていうぐらい馴染んでしまうんです。
ストレスも無くなり
傷みも緩和してきた。。。
私もここに馴染んできたわあぁ〜。。
これが応力緩和なのです。
クリープと応力緩和まとめ

- クリープというのは、引っ張られてズレている時のこと。
- 応力緩和というのは、ズレたものが時間とともに馴染んできた状態のこと。
分かりましたか?
物理的反応でかける「エアウェーブ」&「デジタルパーマ」

そしてあと2種類の物理的反応でかけるパーマ
- 中温で乾燥させる(エアウェーブ)
- 高温で乾燥させる(デジタルパーマ)
これらのパーマにおける「masaki的目安」では約60℃以下で乾燥させるか。それ以上の温度で乾燥させるのか!?
そして、ここでの大切なポイントは水分が抜けるほんの短時間のお話ってこと!
じつは、ここは縮毛矯正の水抜きアイロンと同じです。
水抜き加温という物理的パワーでフルウェット時に60℃という基準をもとで考えると

水抜き加温パワーのみ
と
水抜き加温パワーとタンパク質の熱変成の両方を使う
この2種類に分類できます。
水分が抜けていって乾燥していく過程で乾燥する直前の絶妙なタイミング
↓

縮毛矯正やパーマの水抜き加温でもっともパワーが発揮できる瞬間はココなんです。
縮毛矯正での水抜きアイロンと同じ理屈で髪の毛から水分が抜ける瞬間に髪の毛に与えられた温度がその形状(パーマ)の強さに影響を与えます。
エアウェーブ は、乾燥パワーがメイン。
デジタルパーマ は、乾燥+タンパク質の熱変性も利用する。

しかも水抜きパワーでいえばデジタルパーマのほうが使用方法によってはとても大きなパワーになります。
ここまでで薬剤的反応と物理的反応を解説してきました。
そして今回の物理的パワーでの乾燥。。。
じつはここから酸化させていく方法につながっていき、パーマの種類による違いになっていきますが、それについてはまた違う記事で紹介していきます。
パーマにおける薬剤的反応と物理的反応まとめ
いかがでしたか?
最後に今回の内容のポイントをおさらいします。

パーマの種類は3つ
パーマの種類はもう完璧ですね!?
コールドパーマ、エアウェーブ、デジタルパーマの3つ。
そこから2つの特性に分かれていきます。クリープに関しては次回か他の時にもっと詳しく書いていきますが、クリープは薬剤的な反応になっていきます。
薬剤的反応とは?
薬剤的パワーとは、その言葉通り、パーマの薬剤だけの反応でパーマをかけるということ。
これは、昭和の時代から続くパーマの基本中の基本です。
たとえどれだけ画期的な新しいパーマ技法を謳っていたとしても、
新成分を使っていても、新しい機械を使っていても――
薬剤だけの反応でウェーブやカールを形成しているものは、
すべて「コールドパーマ」に分類されます。
物理的反応とは?
平成になり登場してきたパーマの行程で、大きく分類すると「乾燥」と「熱」をパーマで利用する技法
乾燥でパーマを作る・2種類
パーマの 還元 反応前に行う 応力緩和(おうりょくかんわ) と、
パーマの 酸化 反応前に行う方法がある。
熱でパーマを作る
タンパク質の 熱変性をさせない = 中温
タンパク質を 熱変性させる = 高温
この二つに分類されます。
このような物理的反応を組み合わせ、利用することで従来の薬剤の力だけでカール形状を表現していたコールドパーマでは、なかなか出来なかったようなパーマデザイン、スタイルがより可能になってきました。
物理的反応を利用することになりパーマの何がどう変化したのか???
従来のコールドパーマよりは、コテで巻いたような大きなカールやウェーブ形状で、ウェットの時とドライの時の仕上がりの差が少ない。自然乾燥やナチュラルドライでも再現が簡単なお手入れ楽チンパーマをかけることができるようになりました。
パーマもヘアスタイルの流行に合わせて変化してきたと言う事ですね。
今回の記事を参考にパーマについてもしっかりと学んでいきましょう。
以上の内容をインプットしてパーマとはどんなものなのかが理解できたかと思います。
最後まで記事をご覧になっていただきありがとうございます。
また次回の記事でお会いしましょう。
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