
スピエラ・GMT酸性ストレート・ブリーチ毛で検証してみた!【入門編・秘密・理論】酸性縮毛矯正に挑戦したい人は参考にしてみて下さい。アイロンの入れ方で変わる仕上がりと質感の違いを解説

こんにちは、こんばんは、masakiです。
今回のテーマは「スピエラ&GMTの秘密・理論・ブリーチ毛での検証」までを簡単に紹介していきたと思います。
この記事を見ることで酸性ストレートの秘密・・・学校では教えてくれないことが学べると思いますのでぜひ参考にしてみてください。
で、今回学べる内容が3つです。
- スピエラ&GMTが人気の秘密・・・
- スピエラ・GMT・縮毛矯正・酸性ストレート【美容師さんが知らない秘密】
- スピエラ・GMT・縮毛矯正・酸性ストレート【理論】
ではでは・・やっていきましょう。
動画で見たい方はこちら
スピエラ・GMT酸性領域での縮毛矯正・歴史

スピエラ(ラクトンチオール)
僕が新人の頃くらいから、このスピエラちゃんは存在していました…。
当時からパーマ技術やダメージ毛対策でよく使われていたのが、この「スピエラ」。
当時は匂いがキツいとか、いろいろ問題もありましたね。今は若干改善されたかな…。
スピエラのトリプル還元という技法が流行っていたりしました。
この辺に関しても、機会があれば紹介していきます。
GMT(グリセリンモノチオグリコレート)
これは2014年くらいからあると思いますが…最近とても人気ですよね。
弱酸性領域でも還元力が落ちずにかけることができる還元剤です。
実は、海外では昔から――かなり前から、とてもメジャーな還元剤なんです。

このGMTが登場してからそれまであった「スピエラ」の最大の欠点である匂いが臭すぎるっていう問題が解決して、より酸性領域でのパーマや縮毛矯正の幅が広がって来たのもこの頃からです。
世の中の美容師さん達は、ダメージ毛に出来るだけ負担(減点)を少なく、失敗も少なく、そんな夢のようなパーマや縮毛矯正が実現できないだろうか???と考え始めていたんですね。
パーマでは補助的な還元剤として、GMTやスピエラの使用はそこそこ有効なのは理解できてきて、縮毛矯正の場合もビビリ毛の修繕では、最近はGMTがメインになって来ています。(好みにもよる)
ではでは、根元のリタッチ部分や全体の縮毛矯正には・・・
「スピエラ」や「GMT」は使えないのか?

ここがそもそものスタートライン・・・
以前から縮毛矯正の上手い美容師さん達が実験・検証をしてある程度今の形にはなってきました・・・
最近は他のサイトやYouTubeなんかでも少しずつ「GMT縮毛矯正」がアップロードされて来ています。
ですが、レシピ等に関したはまだまだ非公開な部分がお多いような気がします。
それはなぜゆえ?
それには・・・理由があるからです・・・
すいません・・・前置き・・・長くて・・・
ではでは・・・いきましょう!
【スピエラ・GMT縮毛矯正】人気の理由・・・入門編

チオグリコール酸とかシステイン・システアミンとか多くのパーマ剤や縮毛矯正剤の還元剤は”アルカリ”が強くなればなるほど還元力が強くなる。
逆に言えば、アルカリ性でないとパーマや縮毛矯正が出来ないってことになります。
はっきり言ってチオやシスなどの還元剤を「ph5」とかの酸性で使用しても還元剤が働かないので、かかる理由と根拠がない訳です。
で、スピエラやGMTは?っていうと・・・

この子達は「ph5」程度の弱酸性領域でも還元力があります。
酸性還元剤のpH目安
スピエラで「pH5」程度
GMTで「pH6」程度
このぐらいのphで還元力があるってことが最大のメリットな訳です。
ここで勘違いして欲しく無いのが、スピエラ・GMTだから髪に 「優しい」 とか 「痛まない」。
これは 間違い です。
ヘアダメージの無い還元剤なんていうものは存在しません。
スピエラやGMTは弱酸性領域でも還元できるため、アルカリを使用しなくてもパーマや縮毛矯正が出来るってだけです。

学ぶべきキーワード
- 還元剤の特性
- アルカリ&酸性
この関係性を良く勉強してからですね。
ここをしっかりと理解していないと使いこなす事は無理なんですね。
って事で知らない人はこの辺から復習しましょう。
↓
パーマにおける【還元・軟化・膨潤】小学生でも分かる内容【保存版】美容師向け
美容師的・髪の膨潤・アルカリ還元膨潤ってなに?毛髪は水道水で軟化する?
3分でパーマが解る!ph・アルカリ・酸度・アルカリ度とは?美容師初心者向け
パーマ・縮毛矯正【還元・軟化・膨潤コントロール】で知っておきたい大事なコト・・・
還元剤の種類によって、還元力が変わります。昔ながらのチオグリコール酸が強くて、システインがゆるい・・・ってだけじゃ駄目な世の中(美容業界)になってきてます。
アルカリで力を発揮する還元剤
チオグリコール酸・システィン類・サルファイトなどの還元剤は、 酸性〜中性のpHではほとんど還元力を持ちません。
pHが高く(アルカリ性になる)ほど、還元力は強くなっていきます。
中性でも働く還元剤
システアミン・チオグリセリンは、pHが中性付近でもある程度の還元力を持つのが特徴です。
もちろん、アルカリ性に近づくほど還元力はさらに高まります。
酸性域で働く還元剤
スピエラ・GMTは、pHが弱酸性あたりでもしっかりと還元力を発揮するタイプの還元剤です。
スピエラ・GMT縮毛矯正【入門編】ではこの【スピエラやGMT】の還元剤の特徴ph5〜6の酸性領域でも還元力があるってことと、パーマや縮毛矯正でアルカリはダメージや失敗と深く関係してる事。
アルカリ性じゃなく弱酸性で縮毛矯正が出来たらダメージがより少なく縮毛矯正が可能なのかも知れない・・・
これを良く理解しといて欲しい。
スピエラ・GMT・酸性ストレート・縮毛矯正【美容師さんが知らない秘密】
スピエラ・GMT縮毛矯正・酸性ストレート【入門編】までは分かりましたか???
スピエラやGMTの還元剤の特徴はph5〜6の酸性領域でも還元力があるってことと、パーマや縮毛矯正でアルカリはダメージや失敗と深く関係してる事。
アルカリ性じゃなく弱酸性で縮毛矯正が出来たらダメージがより少なく縮毛矯正が可能なのかも知れない・・・
そしてワタクシ、「masaki」は色々な実験や検証を繰り返した・・・
なので、そこそこの成功パータンは出来たんですが、ひとつ問題があります。
薬剤のレシピだけ教えて、はい。完了〜〜〜では無理なんです。
理論と技術をしっかりと納得しないと出来ない!!!と僕の独断と偏見で判断いたしました。
ではでは、まずは少し検証の画像を見せましょうか?
縮毛矯正の検証ウィッグ
アメリちゃん!!!

今回は基本の基本でバージン部分で行ってみましょう。


薬剤はGMTのパイモアさん・・・phは約6ですね・・・スペックはまだ機密。
前処理なし放置タイム自然放置10分・・・そして半分づつアイロンの行程を変えています。
中間処理で使用した処理剤は、なし。
そして2剤は過水3%塗布2分ほど経過・・・
↓
すでにこれだけの差(笑)
2剤を10分放置流して軽くトリートメント・・・・
乾かすと・・・
↓
そ〜なんです
こんなに伸びに違いが出てくるのです。。
同じ1剤同じ放置時間処理剤も無し・・・はっきり言ってアイロン行程の違いだけなんです。たぶんレシピだけ知って弱酸性で放置タイム10分すぐに施術するとほとんどの人が右のようになりますね・・・
ではでは、左側はどうして伸びるのか???
酸性ストレートの講習会に参加してる人なら何回か聞いたことある人もいると思うんですが・・・ビビリ毛修繕のアイロン技法なだけなんですね。なので、講習受けてて知ってる美容師さん・・・わかったからって、まだ秘密にしといてくださいね。
理論がしっかりと理解できないと失敗しちゃいます!!!!
ではでは、理論的なお話と技術のお話に入りましょうか?
スピエラ・GMT・酸性ストレート・縮毛矯正 理論
スピエラ縮毛矯正 GMT縮毛矯正・・・
酸性ストレート【入門編】【秘密】と来て・・・さてさて、いよいよ理論編ですね。
少し難しいから覚悟しといて下さい(笑)
まずはこの記事から復習しましょう。
↓
パーマにおける【還元・軟化・膨潤】小学生でも分かる内容【保存版】美容師向け
髪の膨潤について考えてみた…。
ここで膨潤というのが大きなキーポイントです。
膨潤にも2種類あるんですね・・・

膨潤の種類
まず、水分で髪の毛が濡れただけで、起こる = 水分による膨潤
もう1つは、アルカリと還元剤で起こる = アルカリ還元膨潤
これをよく理解したら、スピエラやGMTを利用する酸性縮毛矯正は???
そうです。アルカリを使用しないので、アルカリ還元膨潤を起こす理屈が無い!ってこと。。。
そりゃそうですよね!?
だからアルカリ暴走による激的なダメージも無ければ、還元剤の暴走による過還元ビビリの可能性も低い……。
ただ逆に言うと、この「アルカリ還元膨潤」を起こさないということは、髪の毛のタンパク質が移動しにくい!ということなんです……。
たとえばこの図をみて下さい。
↓

通常はこのように膨潤することでタンパク質間の間が広がり移動しやすい状態になっているんですね。弱酸性領域のままなら大きく膨潤しないので、タンパク質の移動?がしにくい・・・だからスピエラやGMTなどではかかりがよくない。クセの伸びが良くない。という結果になる訳なんです。
ちょっ待てよ(キムタク風)待てよ・・・
膨潤には2つありましたよね??
アルカリ還元膨潤と・・・そうそう、水分による膨潤ってのがあるじゃないですか・・・
なので、この水分による膨潤をうまく利用できれば酸性でもクセが伸びるんじゃないのか?ってことですね。

スピエラやGMTの酸性縮毛矯正は水抜きアイロン技法が1番のポイント!!!
水分があるうちにアイロンなんぞ「ダメ絶対」なぜなら髪の毛が痛んでしまうからですね。※ビビリ毛を作るのによくやるテクニックです。
でも…これはアルカリ使用の場合なんですよね。
ここで「美容師的」感覚でパーマで考えてみました。クリープパーマとデジタルパーマ・エアウェーブの違い。。。
パーマ行程での乾燥と加温・・・アルカリ・軟化・膨潤との関連性・・・

アルカリ軟化してないので、若干のテンションにも耐えれる。温度も耐えれるハズ・・・あとは、膨潤してないので、含水率(ガンスイリツ)が少ないので乾くのも早い理屈ってこと。
こいつとビビリ修繕で培った経験値を活かしスピエラ・GMTの酸性縮毛矯正が出来上がっちゃったのだ。。。
ただですね・・・この水抜きアイロンにはコツが入ります。決して小学生にわかるレベルじゃない・・・ビビリ毛修繕の時にも言ってたけど、練習しなければ、まず無理ですからね・・・練習してみる?
GMT・スピエラ・酸性縮毛矯正の実例

酸性領域で働く還元剤
- スピエラ(ラクトンチオール)
- GMT(グリセリンモノチオグリコレート)
酸性領域での縮毛矯正「GMT縮毛矯正」や「スピエラ縮毛矯正」のメリットはなんといってもアルカリでのダメージが無い事。縮毛矯正での髪の痛みの中でも縮毛矯正の薬剤により傷みの2大要素であります。
- 還元によるダメージ
- アルカリによるダメージ
この中でもアルカリでのヘアダメージが軽減できるんです。
スピエラやGMTでの酸性縮毛矯正では従来のアルカリ性の縮毛矯正に比較して髪の余力を残しながら縮毛矯正が出来る様になるかもしれない・・・
ではでは、あなたも「スピエラ・GMT」を使って酸性ストレートにチャレンジしていきましょう。
まずは練習をする前に実例を確認しておきましょう
Before
↓


ブリーチ毛で検証・・・
髪質は少し太めで、量が多いお客様になります。約半年ぶりの縮毛矯正になりますが、インナーカラーの履歴がありブリーチをしている髪の毛に矯正をしていきます。
プラスヘアカラーで全体を染めてるので、ヘアカラーによるダメージもかなり進行してる状態です。
大きくうねるようなクセ、乾燥するとボワァ〜っと広がりやすく、湿気などがあるとスタイリングしにく〜い感じの髪質です。ですが、ペタンとしたり、パッツンストレートは嫌っ・・・いつもアルカリで フルカラーしているので、ダメージなんかも心配。
そうなんです。こんなお客様には・・・
スピエラ or GMTの酸性ストレートはピッタリなんですね。
薬剤塗布
↓
使っていくお薬は「グラッツ」

パイモアさんの”R33”スピエラ(ラクトンチオール)・”G48”(グリセリンモノチオグリコレート)この2種類の酸性還元剤で施術していきます。
酸性縮毛矯正だと「スピエラで 約3〜4%程度」「GMTで 約4〜6%程度」こんぐらいの還元剤濃度がおすすめです。
今回のお客さんは、1剤タイムは自然放置「12分」
しっかりと中間水洗して軽くシャンプーして、気になる人は操作性UPのためリファさんの「ロックオイル」なんかがいいんではないでしょうか・・・使い方も簡単で流した後に片手の中にお湯を溢れないくらい入れてロックオイルをワンプッシュいかないくらい入れて全体的に満遍なくコーティング(チェンジングリンスするようなイメージで)していきます。
コンプレックス等の強力皮膜はNGです。
酸性還元なんで髪があまり膨潤しないし、プラス水分の含有量(ガンユウリョウ)も少ないので乾燥が早い。っていうところがポイント・特徴です。
だから保湿メインの処理で調整をしていきましょう。
そっちのほうが計算しやすいんですよね・・・このあたりの理論はまた今度紹介します。
で、水抜きアイロン技法していきましょう
↓水抜きアイロンはこんな感じ・・・
アイロンの温度は「180℃(アイロンシート)」水分を微調整しやすいようにセクションごとにドライヤーで乾かしてからアイロンする。
アルカリ使用してないので 若干のテンションには耐えれます。コームやブラシでキレイに面を整えてアイロン処理をしていきましょう。アルカリ縮毛矯正と違い、ここでしっかりと熱を与えて髪の毛を形成していく感じが重要なんですね。
ウェットからのアイロンでは決してないですからね。
水分が蒸発しきる・・その直前に160℃以上の熱が伝わってるイメージです。
濡れてる髪にアイロンしては絶対に駄目です。
髪の状態の正しい理解
濡れてる髪 ×
潤っている髪 ◯
「ジュジュ〜」なんて論外です。
要は、常に研究が必要ってことです。
思考的にはパーマならコールドやクリープパーマだけでは形成できない部分をエアウェーブやデジタルパーマで「熱や乾燥」とかのパワーを使いますよね・・・
酸性縮毛矯正では、アルカリでの膨潤がないので潤いのある状態での「熱と乾燥」を利用していきます。
最重要なので「もう一度!」
「濡れてる」とか「湿ってる」とかじゃなくて【潤ってる!】ですからね。
一通り全体にしっかりと熱を与えていったら、クセの強い部分はもう一度「中間処理剤のローション」を霧吹きして、よ〜く”揉み込んで”潤いを与える!そして必要に応じて2度がけアイロン処理をしていきましょう。
酸性ストレートの中間処理剤の種類
アミノ酸系中間処理剤
アミノ酸を主成分としており、髪の内部に浸透して髪を保護し、柔軟性を与えます。
代表成分:スクワラン酸アミドプロピルベタイン
グルタミン酸系中間処理剤
グルタミン酸を主成分とし、髪の表面に吸着して保護膜を形成、柔軟性を付与します。
代表成分:グルタミン酸、グルタミン酸ジエチルヘキシル
ポリマー系中間処理剤
ポリマーが主成分で、髪の表面に吸着して保護膜を形成し、柔らかさを与えます。
代表成分:ポリクオタニウム-10、ポリマー JR
クエン酸系中間処理剤
クエン酸が主成分で、髪表面に保護膜を形成し柔軟性を高めます。
代表成分:クエン酸、クエン酸トリエチル
これらの中間処理剤は、酸性ストレート製品に含まれている場合があります。
一般的な製品例:M-mark アミノ酸ヘアウォーター など。
逆に、例えば、あまりクセと取り過ぎたくないとかペタンとしたくないとかなら乾燥させてアイロン操作することで、クセの伸ばし加減の調整も可能です。スピエラやGMTでの酸性縮毛矯正はアイロン行程でほぼ決まるといっても良いです。
水分がなくなる寸前に「160℃以上の熱」がしっかりと加わる!そんなイメージで捉えていきましょう。
薬剤タイム等は早いけどここは多少時間を要するハズです。
そして・・・2剤は「過水(オキシ)4.5%」10分
過水はアリカリ活性・・・酸性だと働いてくれんのです・・・
↓
ペタンとならない パッツンとストレートすぎない
軽い、ふんわり仕上がる感じなんですね。髪に余力が残る感じで 縮毛矯正の傷みは確実に少ない。
完璧にクセが取れてる訳ではない・・・あくまでナチュラルな縮毛矯正なんですね・・・「はっきり言って万能では無いです」
酸性だから痛まない縮毛矯正なんて言うと・・・恐らく全国のパーママニアック美容師さん達に怒られてしまいますからね。
ただし、この「酸性縮毛矯正」をものにすると・・・美容師としての世界が広がる可能性は間違いなく上がります。
それが「弱酸性縮毛矯正」いよいよ、あなたも実践してみますか?
酸性ストレート・スピエラ&GMT・まとめ

こんな感じで今回はまとめていきたいと思います。
で、今回紹介した内容が3つです。
- スピエラ&GMTが人気の理由・・
- 酸性ストレート【美容師さんが知らない秘密】
- 酸性ストレート【理論】
1、スピエラ&GMTが人気の理由
酸性ストレートでスピエラ&GMTが人気の理由
まず、スピエラ&GMTで行う酸性ストレートが人気の理由ですが、一般的なチオグリコール酸やシステイン・システアミンなどの還元剤は、 アルカリ性が高くなるほど還元力が強くなるという特徴があります。
つまり、アルカリ性でなければパーマや縮毛矯正が成立しにくいということです。
ところが、スピエラ・GMTは違います。
スピエラは「pH5」程度、GMTは「pH6」程度の弱酸性領域でも還元力を発揮します。
この弱酸性でもしっかり還元できるという点こそが、酸性ストレートが支持される最大の理由です。
よくある誤解
ここで勘違いして欲しくないのが、 スピエラ・GMTだから「優しい」「痛まない」という認識です。
これは間違いです。ヘアダメージの無い還元剤なんて存在しません。
スピエラやGMTはアルカリを使わずに還元できるという特性があるだけで、 髪が全く傷まないというわけではありません。
2、酸性ストレートの秘密
まぁ簡単にいうと、同じ薬剤・同じ放置タイムで行っても、仕上がりに違いが出るってことですよね。
「伸ばすための理論」を知らないと、酸性ストレートは失敗してしまうということなんです。
3、酸性ストレートの理論
膨潤がカギになる!酸性縮毛矯正の理論と実践
ここで膨潤というのが大きなキーポイントです。
膨潤には実は2種類あります。
- 水分による膨潤:水分で髪が濡れただけで起こる膨潤
- アルカリ還元膨潤:アルカリと還元剤によって起こる膨潤
この違いを理解すると、スピエラやGMTを使った酸性縮毛矯正の構造がよく分かります。
酸性領域ではアルカリを使用しないため、「アルカリ還元膨潤」は起きないという理屈なんです。
技術的な最大ポイントは「水抜きアイロン」
水分が残っているうちにアイロンは絶対NG!
なぜなら髪がダメージを受けやすく、ビビリ毛の原因になってしまうからです。
酸性域ではアルカリ軟化していないため、髪はある程度のテンションや熱に耐えられる設計になっています。
また、膨潤していない=含水率が少ないため、乾くのが早いという理屈にもつながります。
このように、ビビリ修繕で培った経験値を活かすことで、スピエラ・GMTの酸性縮毛矯正を安全に、美しく仕上げることができるわけです。
ただですね・・・この水抜きアイロンにはコツが入ります。練習しなければ、ちょっと難しいですので練習してみてください。っと言った感じで今日は終わっていきたいと思います。
最後まで見て頂きありがとうございました。
ではでは、また次回の記事でお会いしましょう。
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