セニング・質感調整

「20〜25歳までに見ておきたい」セニング質感調整・美容師の基本 Lesson3

今回の動画は「質感調整」について話していきたいと思います。

前回やっている毛量調整とは別で、細かな質感の調整をする時や目的によってセニングの入れ方が変わりますので、この動画で質感の作り方をマスターしていきましょう。

動画で見たい方はこちら

この動画でわかる内容は3つ

1 アウトラインの真っ直ぐのラインはどの様な影響があるのか?
2 ぼかしていく方法・ぼかしていく時の注意点
3 セニングで束感を出していく方法

この3つについて話していきます。

この記事を見ればセニングを使ったアウトラインのぼかし方と束感の作り方について学べる記事になっていますので、セニングについてまだよくわからない人にも理解できる内容になっていますのでぜひ最後まで見ていってください。

1つ目のアウトラインの真っ直ぐのラインはどの様な影響があるのか?

「通称ブラントライン」とも呼ばれているカットラインのことですが、

例えば、
友達などでも、アウトラインの質感が「真っ直ぐ」「パッツン」な人、もしくは言われたことはありませんか?

これって全体の質感とアウトラインが合っていないとよりパッツン感が強く見えてしまう現象なんですが…

「レイヤースタイルの写真に真っ直ぐにカットしたスタイル」

この様にレイヤーが入っている場合、ラインだけ真っ直ぐだと質感に対してのバランスの悪さが目立ってしまいます。なので真っ直ぐのラインがあるだけでどんなに綺麗なシルエットが出来ていても野暮ったく見えてしまう場合があります。

スタイルを見たときにそのスタイルを印象付ける大切なポイントの1つにアウトラインの質感があります。ここはしっかり押さえておきましょう。

「軽さが出ることによるメリット」

アウトラインがぼけて毛先が軽くなっていたり、筆の様に先細りになっていると、印象は動きのある柔らかい印象となります。

そして実際、髪の動きも軽やかに動きやすくなります。

ではアウトラインはどのようにぼかすかというと…

2つ目の「ぼかしていく方法と注意点について」

ここがめちゃめちゃ大事なポイント!!

「生え際から1.5センチの幅のスライスをとって1.5センチほどの束にしてセニングを入れます。」

例えば、「ツーブロック」や「イングラデーション」の様なスタイル以外の場合、

生え際の所の髪の毛がアウトラインの髪の毛となっているからです。

なのでアウトラインをぼかす場合は、毛量調整の時のように縦スライスでセニングを入れるのではなく、生え際から1.5センチのエリアを別で分けとって、更に束にしてセニングを入れましょう。


生え際の1.5センチのエリアを分けとったら更に1.5センチの束にして、シザーを持っていない側の人差し指と親指で毛束をつまみ持ちます。
毛束は持ち上げずにダウンステムで持ちます。

持ち上げた状態でカットすると、おろした時にアウトラインに穴が開いてしまう可能性があるからです。なので持ち上げないようにしましょう。

そして、髪の毛の長さに対して軽さを出したいところからセニングを入れ、毛先に向かって少しずつずらしながら開閉します。その際にセニングは縦に近い斜めにかまえて入れるようにしましょう。

斜めに入れた方がセニングのラインが目立ちづらいからです。
横に入れると、透けるパーセンテージによってはセニングのラインが出てしまうので、斜めに入れるようにしましょう。

アウトラインはこのようにダウンステムで束をとってセニングを入れることで、軽く柔らかな質感に調整することが出来ます。

この時に、セニングの角度は右側に入れていくのであれば、写真の様に斜めの方が望ましいです。後でも解説しますが、髪の毛の基本短い方から長い方に流れる性質を持っているためです。

3「束間を出すを出していく方法」

ハサミを立てるようにしていれ、毛束を間引きます。

スタイリングした時の束間は、毛先の毛量調整をしただけでは表現できません。

均等にすかれた状態だけでは、髪の毛同士は束としてまとまらないからです。
なので束ごとでまとまりやすい状態を作ります。


まず縦スライスをとります。そして束として動きを出したいところから、ハサミを立てるようにしていれ、毛束を間引きます。

おおよそ1.5~2.5センチを束として残して、間の5ミリほどを間引くようにカットします。

残す毛束によりますが、1パネルに対して2~3カ所シザーをいれます。

その際はシザーの先端の部分で髪の毛をはさみ、同じ場所で2~3回開閉します。
そうすると、シザーを入れたところが完全に抜け落ちなくともだいぶ毛量が減り、間引かれたようなラインになります。

間引かれたところの「抜け」が出来ることで、スタイリングした際に残った束の部分がまとまりやすくなり、束間を出すことが出来ます。

毛先を軽くする場合はあらかじめ毛先の毛量調整をして、その後に束間の質感調整をしましょう。

いかがでしたか?

セニング質感調整まとめ

今回は、

1 アウトラインの真っ直ぐのラインはどの様な影響があるのか?
2 ぼかしていく方法・ぼかしていく時の注意点
3 セニングで束感を出していく方法

についての内容を紹介しました。

1 アウトラインの真っ直ぐのラインはどの様な影響があるのか?
ラインだけ真っ直ぐだと質感に対してのバランスの悪さが目立ってしまいます。なので真っ直ぐのラインがあるだけでどんなに綺麗なシルエットが出来ていても野暮ったく見えてしまう場合があります。
スタイルを見たときにそのスタイルを印象付ける大切なポイントの1つにアウトラインの質感があります。ここはしっかり押さえておきましょう。
2 ぼかしていく方法・ぼかしていく時の注意点
「生え際から1.5センチの幅のスライスをとって1.5センチほどの束にしてセニングを入れます。」
持ち上げた状態でカットすると、おろした時にアウトラインに穴が開いてしまう可能性があるからです。
なので持ち上げないようにしましょう。
3 セニングで束感を出していく方法
ハサミを立てるようにしていれ、毛束を間引きます。
間引かれたところの「抜け」が出来ることで、スタイリングした際に残った束の部分がまとまりやすくなり、束間を出すことが出来ます。

この3つが理解できるだけで、セニングカット幅がだいぶ広がっていきますので、ぜひ練習して試していきましょう。

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