セニング・毛量調整

セニングカット・毛量調整3つの基本【美容師・20代で知りたかった】Lesson2

今回の記事は「セニングカットの毛量調整・質感調整」について話していきたいと思います。

今回の記事でわかる内容はこちらの3つ!!

1 毛量調整をする際のセクション
2 毛量調整はどの様にセニングを入れていくのか?角度は?
3 セニングを入れるときに気をつけるポイント

この3つについて話していきます。

この記事を見れば、セニングの基本的な使い方からポイントまでが学べて、かつ仕事もほんの少し速くなれちゃうかもしれない、記事になっていますのでぜひ最後まで見ていってください。

動画で確認したい方はこちら

では、早速やっていきたいとおもます。

毛量調整をする際のセクション

1つ目の毛量調整をする際のセクションについてですが毛量を調整する際は、バックは3セクション、サイドは2セクションに分けて、下から順に縦スライスでセニングを入れていきます。これがセニングセクションの基本になります。

では、なぜこのセクションでセニングカットをしていくのかというと、髪の毛の重なりや厚みを見ながらカットすることが出来るからです。

例えば、
こんなことはありませんでしたか?

なんとなく感覚でセニングを入れて軽くしていたら、所々軽くなってスカスカになってしまった。。。

なんてことです。

これは、初めてのやるセニングカットに多い失敗例なんですが。

この様な結果にならないために「セクション」を分けてカットするんです。

セクションを分けてカットすることで、ここはもう切ったエリア、ここはまだ切ってないエリアとわかる様になっていきます。

なので下のセクションからバランスを見ながら必要な所にセニングを入れましょう。

毛量調整はどの様にセニングを入れていくのか?角度は?

次にセニングを入れていく場所なんですが、簡単いうと

毛量を減らすのは主に「毛先」と「全体」の2カ所になります。
なので初めのうちはこの2箇所に入れると覚えておきましょう。

では具体的にどの様にセニングを入れていくのかを紹介していきたいと思います

セニングを使って毛先の厚みをとって軽くする

毛先の厚みをとって軽くしたい場合はまず、髪の毛の長さのどの位置から軽さを出したいかを考えていきます。

基本的には「縦スライスでパネルを引き出し」スタイルに合わせて長さに対しの半分くらいから、毛先の3分の1くらいを目安に入れていきましょう。

セニングを入れた位置から毛量が減り、軽くなることで髪の毛に動きが出るからです。
なので、ベースカットのスタイルの毛先の、どのくらいの位置から軽さと動きが出るといいのかを決めます。

では、実際にやってみましょう!!

えっ、でもどんな「角度でセニングを入れたらいいのかわからないです」という方もいるかと思いますので、角度についても紹介しておきましょう!

このセニングの角度については、同じような悩みを持っている方が意外に結構多いみたいなので、

わからない方は、ここは大事なポイントなのでぜひ覚えて帰ってください!

めちゃくちゃ簡単なのですぐに使える様になります。

基本的には、セニングを入れていく角度は、
「ベースカットと同じ角度でセニングを入れる」

これです。

めちゃくちゃ簡単じゃないですか?

切ったベースカットと同じ角度で入れていくだけです。

後は最初に説明した通り

「縦スライスでパネルを引き出し」スタイルに合わせて長さに対して、半分くらいから、毛先の3分の1くらいを目安に入れていきましょう。

なので、引き出したパネルの切り口に対して平行にセニングを入れます。

このベースカットと同じ様にセニングを入れていくメリットは、

「ベースカットで作ったスタイルのフォルムを変えずに毛量を減らす事」が出来るので、セニングの入れ方がまだよくわからないなんていう方には迷わず明日から使っていくことができるのでぜひ試してみてください。

他にもパネルの切り口に対して平行ではないラインでいれるセニングの方法もありますが、それについては次の動画で紹介していきますので、慣れていないうちは、ベースカットで作ったフォルムにそってセニングを入れていきましょう。

ここで大事なのが理解しないでセニングを入れてしまうと、フォルムが変わってしまう場合がありますので注意が必要です。

平行にセニングを入れていくことが理解できたら、
そのあとは、毛先に向かって少しずつずらしながらシザーを開閉して必要な分の毛量を減らします。

セニングを毛先に向かって開閉する間隔は、セニングバサミのすけるパーセンテージによって異なります。

パーセンテージ
「多いものほど間隔を広めに開けてる」
「少ないものほど間隔を狭めにする」

使い分けることで、バランスよくすくことが出来ます。

毛先のぎりぎりのところまでセニングを開閉することで毛量が徐々に減り、ベースカットのカットラインをぼかすことが出来ます。

逆に、毛先のぎりぎりまでいれなければカットラインはそこまでぼけずに残すことが出来ます。
出したいラインに合わせて、どこまで入れるかを決めましょう。

ここは大事なポイント!!

セニングシザーでは同じ位置で何度も開閉しないようにしましょう!!

それはなぜかというと、セニングといえども、ハサミだからです。
要は何回も開閉すればいつかは髪の毛がなくなってしまいますので、同じところに何度も入れるのはやめましょう。

必ず毛先に向かってずらしながらカットしましょう。

セニングのセクションと入れ方がわかったら、本格的に髪の毛の量を減らしていきましょう。

ここから実用編です!!

全体的な毛量を減らす

全体的な毛量を減らしていく場合は、根元付近からセニングを入れます。

なぜ根元から入れるのかというと、
根元付近からセニングを入れることで、長さ全体的の毛量を減らすことが出来るからです。

ただし、根元からセニングを入れる際の注意点があります。

ここはすごく大事なので覚えといてください。

3セニングを入れるときの注意ポイント

①アウトライン、分け目~つむじの2,3センチエリアにはいれない。

②根本から1.5㎝離れたところからセニングを入れる。

③根元付近のセニングは2回目まで。

この3つがとっても大切!!

まず一つ目の、

①アウトライン、分け目~つむじの2〜3㎝エリアにはいれない。
についてですが、

なぜアウトライン、分け目~つむじの2,3センチエリアに入れては入れてはいけないのか?

アウトラインは、

根元から入れてしまうとアウトラインに穴をあけてします可能性
分け目~つむじの2,3センチエリアは、根元からいれてしまうとスタイルの表面に短く立つ髪の毛が出来てしまう。

根元から入れる場合は、その2カ所を外したところにかなず入れるようにしましょう。

②根本から1.5㎝離れたところからセニングを入れる。

なぜ、根本から1.5㎝離れたところからセニングを入れるのか?

例えば、

髪の毛の多い人の場合、中間毛先だけでは、十分な量が取れない場合があります。

入れ方は、それぞれのセクションで縦スライスでパネルをとり、根本から1.5センチ離したところに1回入れます。
シェープすると根元付近方からカットされた髪の毛がとれて、毛量が減ります。
更に毛量を減らしたい場合はもう一度同じ位置に入れましょう。

③根元付近のセニングは2回目まで。
根元付近にセニングを入れる場合は、多くて2回までにしましょう!!

3回以上いれると、短い髪の毛が出来過ぎて、根元が膨らみやすくなってしまうからです。

まず1度入れて様子をみて、2回入れるかどうかを見極めましょう。

また、根元付近にセニングを入れても、毛先のカットラインがぼけるまでにはなりません。
全体の毛量をとったうえで更に毛先のラインをぼかす際に、根元付近から毛先まで全てに連続的にセニングを入れることはやめましょう。
パネルの面全てに短い髪ができて、パサついた質感になるからです。
全体の毛量をとったうえで更に毛先のラインをぼかす場合は、根元付近に入れた後に必要な位置から毛先に入れ直すようにしましょう。

一連の流れを確認しておこう!

動画で確認したい方はこちら

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